サハラ湿地

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「ディバイングレーダー!ショートシリエル!!ブースト!!」 留奈は魔力を貯め、アイアンスコーピオン目掛けて一気に撃ち放つ。 「ブレイザード!!」 アイアンスコーピオンには鉄で出来ている為、氷系の魔法はあまり効かない。 だが、キンキンに冷えた所に高熱を与えれば別だ。 「サタン!もう一度だ!」 「そうか!わかった!! 地獄の業火!!!」 サタンの放った地獄の業火は、アイアンスコーピオンを熱し熱膨張を起こす。 「ピキュー!!!」 鉄の甲殻が剥がれ、今まで一言も鳴かなかったアイアンスコーピオンが悲鳴をあげる。 「今ね! はぁぁ!!烈光拳!!!」 「キュルル……。」 優真の拳がアイアンスコーピオンを貫き、アイアンスコーピオンは絶命した。 「よし!やったぞー!」 「終わった……。」 「オネチャン!ツヨイ!!」 「ふぅ……。」 アイアンスコーピオンを倒し、喜び合う優真達。 だが、アイアンスコーピオンは、けして強いモンスターではない。 苦戦した原因は、相性の問題。 魔法が使えても効かなければ意味がない。 気も伝わらない物質には効かず、炎も使い方次第で諸刃の剣となる。
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