初代英雄、弥達の動向①

4/13

4人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
「はぁぁぁ!!」 「ギャビー!!」 「冷剣のスノードロップ!!」 アイスブラストの魔力を増大させ、地に叩きつけることにより、モンスターを下から串刺した上で氷漬けにする広範囲魔法剣技。 場所、仲間の動きを全て把握した上でしか使えない荒技だ。 「うぉっ!?」 と、目の前でモンスターが串刺しになり、氷つく姿に驚き、腰を抜かす者も少なくはなかった。 「くっ! 皆一旦さがれ!」 と、総司が指示を出し、真戦組は術式の中に入り、入れ替わる様に、弥と由奈が前に躍り出る。 「くらえー!!! グラコン!!!」 氷の塊を意味するこの魔法。 文字どおり、氷の塊が現れ、モンスター達を飲み込んでいく。 「今だ!由奈!!」 「フルバースト!!!」 モンスター達を飲み込んだ氷の塊を全弾使い、撃ち砕いた。 「よし!」 「うぉっ!! すげぇー!!!」 「よっしゃー!!!」 と、歓喜に満ち溢れる真戦組の面々。 「やったな。弥君。」 「弥お兄ちゃん!」 ホッとし、締まりの無い表情で笑う由奈と拓也であったが、弥は、まだ終わっていないと言わんばかりに辺りを詮索している。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加