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舞い上がる光に包まれ、アンデッド達が天へと帰っていく。
「おのれっ!何奴だ!?」
リッチも少なからずダメージを受けた様で、足を地につけ、すぐに立ち上がれない様だ。
「すっ!すげぇーな!
まぢで助かった。」
「能力者ですか?
助かりました。」
「誰だかわからないが助かった。
ありがとう。」
「誰だか……わからない?」
と、皆で礼を言うも拓也だけは地雷を踏んでしまったらしい。
女性は、教本を握りしめ、プルプルと震えだした。
「えっ?
何処かでお会いしましたか?
失礼。
出来れば顔を拝見させてくれないか?」
と、珍しく拓也が動揺している。
「私は、一目で分かりましたけどねっ!
拓也先生!!
声で分かりませんか?」
「声で……。
!?
嘘……だろ!」
女性が修道ベェールをそっと脱ぎ素顔を見せる。
「あ………あぁぁぁ………。」
すると、拓也がまるで、最愛の者が生き返ったかのように、歓喜にあふれ、涙を流し始めた。
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