初代英雄、弥達の動向①

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舞い上がる光に包まれ、アンデッド達が天へと帰っていく。 「おのれっ!何奴だ!?」 リッチも少なからずダメージを受けた様で、足を地につけ、すぐに立ち上がれない様だ。 「すっ!すげぇーな! まぢで助かった。」 「能力者ですか? 助かりました。」 「誰だかわからないが助かった。 ありがとう。」 「誰だか……わからない?」 と、皆で礼を言うも拓也だけは地雷を踏んでしまったらしい。 女性は、教本を握りしめ、プルプルと震えだした。 「えっ? 何処かでお会いしましたか? 失礼。 出来れば顔を拝見させてくれないか?」 と、珍しく拓也が動揺している。 「私は、一目で分かりましたけどねっ! 拓也先生!! 声で分かりませんか?」 「声で……。 !? 嘘……だろ!」 女性が修道ベェールをそっと脱ぎ素顔を見せる。 「あ………あぁぁぁ………。」 すると、拓也がまるで、最愛の者が生き返ったかのように、歓喜にあふれ、涙を流し始めた。
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