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「エリ……なのか?」
「…………。
やっと思い出していただけたのですね。
先生っ。」
「恵里っ!!」
拓也は、彼女の胸に飛び込み、奇跡とも呼べる再会を喜び泣く。
「俺は…もうダメかと……」
「はいはい。泣かないの。」
と、まるで聖母マリアの様に拓也を受け止める恵里。
「………。そうか!この女性が……。」
と、弥が思い出したかのように、ハッとした表情を浮かべた。
「えっ?弥お兄ちゃんはわかったの?」
「あぁ…。先生がずっと探していた人だ。」
「?
えっ?!まさかこの人が……。」
「そのまさかだよ。」
と、2人を見守る弥と由奈。
その間にも、リッチはゆっくりと魔力を取り戻していく。
「おのれぃ!
今だけは見逃してやる!
次会った時には、覚悟しておくん……」
「クロスバインド。」
「なぁ!?
あちぃぃぃ!?」
恵里が片手を掲げ、詠唱すると、リッチの背後に十字架が現れ、拘束される。
「逃げられると思って?」
十字架により、背中をジリジリと焼かれ、暴れまくるも、拘束具は外れる様子はない。
「やぁ!やめろー!
わかった!あんたらにはもう手出しは……」
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