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弥は、リッチに向かい走り出す。
「行きなさい!ホーリーアロー!!」
「ばっ!馬鹿なっ!?
まだ居場所を……ぐぁぁぁぁ!!!」
リッチの胸に刺さった矢は、眩い光となり拡散し包み込む。
「それだけわかれば十分だ!
あいつは、そうやすやすと死ぬやつじゃないんでねっ!」
「うぐっ。くそっ。
ちくしょーォォ!!」
ホーリーアローにより骨だけの姿となったリッチに、弥の一撃が入る。
「グハァァァ……。」
リッチは、粉々に砕かれ、核だけが地に落ちていった。
「ふぅ……。
よし!」
「弥殿!」
「やったねっ!弥お兄ちゃん!」
「総司君!由奈。
お疲れさん。」
と、笑みをこぼすも、弥はいたたまれなかった。
それは、この戦いで失ったものがあまりに大きかった事。
ログフォースメンバーを1人さらわれ、真戦組からは、死者10名、怪我人8名とほぼ壊滅状態であり、無傷で入られたのは、隊長クラスと一名のみ。
この先、この旅に連れて行く事は、不可能と容易に判断できる。
「総司君。すまない…」
「いえ……我々の力不足だったのです。」
と、総司も歯を食いしばり、悔やんでいる。
「弥君。
皆さんで、私達の教会へ来ませんか?
怪我人もおりますし……。」
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