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医療に携わる者は、最後まで諦めてはいけない。
だが、死にゆくものは止められない。
医療の限界とは身内だけに限らず、悔しく悲しいものだ。
だが、優真は諦めなかった。
〝まだだ!まだ方法が!!
ーーーー!?〟
優真の脳裏にある方法が浮かんだ。
それは、陰陽術に等しく、医療とは別の発想からくるもの。
優真の気を操る知識から発生した新たなる技だ。
「最後のかけだけど………
ユウリ。お姉ちゃんに任せて!
絶対助けてあげるから!!」
そう言うと優真は、両手を合わせ、気をため始める。
〝これは……一度きりのチャンス。
私の気をユウリの気袋(タン)に撃ち込む。〟
これは、死に際の人間にしか使えない技。
生きている人間に使えば、ショック死すらありうる危険な技であり、コントロールも難しく、個人に合わせた量の気を打ち込まなければ気袋(タン)は爆発し、二度と復活などあり得ない。
〝お願い!成功して!!〟
「活生気功!!!」
祈る思いで、両手の間に溜まった気をユウリのタンに撃ち込む。
神々しい光がユウリの体を包み込む様に広がり、鼓動が聞こえ始めた。
〝成……功……し…た?〟
「ウ………。」
〝良かった……。
助かった………。〟
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