第1章 ロシア前線基地①シスター

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「おっ!優真。 目が覚めたか。良かった。」 「あっ。留奈お姉ちゃん。」 2人の様子が気になったのか、留奈は、2人の食事を手にやってきた。 「体はもう平気か?」 「んー。もうちょっとかな。 気の消耗が激しかったから。」 「そうか。」 「ウン?オネチャン? アナタモオネチャンデスカ?」 「アハハハ。 そういう事になるかな? 神崎留奈だ。 よろしく。ユウリちゃん。」 親指を咥え、首を傾げるユウリに、留奈は微笑みかけ、頭を撫でる。 撫で方が、豪快だったのかユウリは、クシャクシャになった髪を手櫛で治しながら唸っていた。 「ウー。 カミガグチャクチャデス。」 「アハハハッ。 そうだ。優真。先程春香さんに聞いたんだが……。」 「う……うん」 少し怪訝な表情の優真。 ユウリとは打ち解けた様だが、まだ、母には会わせる顔がないらしい。 「優真?」 「うん。続けて。」 表情を曇らせる優真に、留奈は躊躇するも、優真の言葉を信じ仕切り直す。 「わかった。どうやら、この大陸に戦艦が眠っているらしい。」 「戦艦?」 「そう。戦艦。 過去の対戦で使用された日本最大の戦艦らしい。」
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