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大輔が、ポケットからハンカチを取り出して貸してくれた。
「美里は、俺がずっと笑わせておきますから、心配しないで下さい」
大輔ったら。私はハンカチで涙を拭きながら笑っちゃった。
「ほら、大輔君がついてるから美里は大丈夫よ」
祖母が私達にウィンクをしながら、両親を励ますように言った。
「うちの大輔はアホだけど、美里ちゃんの事は昔から大好きだったから、命に代えても守りますからね。あまり心配しないで下さい」
大輔のお母さんったら、大げさなんだから。
みんなが笑いに包まれた。
いよいよバスの出発の時間。
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