山村留学。初日

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山村留学。初日

痣渓村は、山奥のため、電車は通ってない。 1日4便しか出ていないバスに乗って、2時間かけて行く。 私の家族と大輔の家族が、バス停まで見送りに来てくれている。 「大輔君、美里を頼むよ!」 父が大輔の手を握りしめた。 もう、お父さんたら恥ずかしいな。 「美里、ホームシックにかかったら、帰ってきたらいいからね」 お母さんたら、そんな事出来るはずないじゃん。 父も母も子離れ出来てないんだから。 いつの間にか、私の目には涙がいっぱい溜まっていた。
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