1.花園

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にっこりと笑う白き少女 しかし、背中に青白い大きな翼が生えている そして、あとから続いて入ってきた者達も同じように白を貴重とした服と翼を生やしている 彼らは天界からの使者である 同時にこの世界を調査しに来たのだ 勿論これは、今に始まったことではない 半年前から度々来るのだ 「おやおや、どおしましたか?アリスさん、もしや困り事でもありましたか?もしかして、また美味くとも不味くもないの何も感じないゴミ当然のケー…」 少女が言い終わる前に銀色の矢が彼女に向かって飛んできた しかし、少女は予測していたようでにっこりとしたまま飛んできた銀色の矢を掴んだ よく見れば、銀色の矢の正体は先程までアリスと呼ばれた少年が持っていたフォークだ そして、フォークを少女に飛ばした犯人である少年もといアリスは 天界の使者達を睨んでいた 相当機嫌を悪くしたようで証拠に同じく造りだされたと思われるような銀色のナイフが使者達に向かって放たれようとしていた 食事中に来て造ったものに悪口を言ったのだから当然なのかもしれないが 「全く…、お前らは何で毎回食事中に来るんだよ!あとレビィア、ちょっと建物の裏に来い!」 声を荒げアリスが言い放つ言葉に使者達はビクリとしたがレビィアと呼ばれた少女は慣れているのかそれとも気にしてないのか、未だに笑顔のままだ レビィアと言う少女は天界では変わり者であると同時に結構高い地位にいる人物である 同時容姿も可愛らしい顔つきと翼と同じく青白く銀色にも見える長い髪 そして幼さを感じるかのように垂れたうさ耳のようなアホ毛 誰もが愛らしく感じるだろう だかしかし、そんな容姿から容赦なく口から言葉として出てくる毒に戸惑う者も少なくはない 先程にも言ったが天界では地位が高いため反論することは難しいのだ 一方、そんなレビィアとは違いブカブカの黒いシャツと白いコートらしきもので腰を巻いて3本アホ毛が特徴的な金髪を持つアリスは対称的な存在のためか レビィアの言葉を唯一反論できる相手だった まるで月と太陽、または光と闇と言うべきだろうか 暫くレビィアとアリスは使者達の存在を忘れ口論を始めていた 使者達は思った、早く目的を切り出したいと しかし、目的を切り出すのはまだ時間が掛かりそうだった
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