職業安定所という名の人類社会。

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 ソフトクリームを舐めながらクールダウンした気分で歩いている。 〓オトセ〓 (やはりオデはド変態なんだな……。女子高生として就職してから薔薇色の人生が待っていると思っただんだけどそうは簡単には行かないか……)  オトセはそのまま職業安定所の支部ビルの入口に入る。  支部ビルの1階は騒がしい。失業した者が登録に来たり、就活中の人間が職員と相談したり、失業手当の給付の手続きにきたりと色々である。失業手当の給付期間を過ぎた失業者の大半が自営業契約の警備員になるらしい。  ザコの魔族をチビチビと倒せばなんとか毎月手取り13万ハロエンは稼げる。先日のビックワーウルフのような大物を倒せば100万ハロエンは儲けれる。しかしあの戦闘で殉職した大半の自営業警備員は2、3年くらいの戦闘経験のない者たちである。  そんな彼らと違い、準公務員であるとはいえオトセは給与を魔族退治で稼ぐしかないのだ。  オトセは支部ビルのエレベーターで成人高等部のオフィスがある最上階へと目指す。最上階に到着すると、そこには学校の教室のような部屋がたくさんある。奥の方には「職員室」とかかれた部屋まである。  支部ビルの最上階こそが成人高校生の仕事場といってもいいだろう。オトセは「T-3」という教室に入る。そこには色々な成人高校生たちがいる。彼らは成人高校生適性の保持者だと認定されて魔法で成人高校生となった者たちである。オトセと同じように手術ではなく魔法で性転換した者もいる。 〓成人男子高生〓 「おはようオトセさん」  52歳の中年女性が男子高生へと性転換し、男子高生を満喫している。 〓オトセ〓 「トメさん。おはようございますだ」 〓トメオ〓 「こらこらオトセさん。俺っちはトメオで頼むよ。成人男子高生の銀行受付として世界各地の銀行に出向しているんだからさ」  ムキムキのマッチョな成人男子高生の大猛禽泊雄(だいもうきんトメオ)は、スポーツ系男子に憧れ職業訓練で肉体を鍛えてマッチョとなった。しかし戦闘技術はなくて前職の銀行マンの経験から有名銀行へ派遣されて活躍している。
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