忘却の子ノ神ー序章ー

12/15
前へ
/58ページ
次へ
【獄国の闇:クュルティン】 「さて……ディージャードよ、ここまで一瞬で配下が消えてしまったが、まだ奥の手でもあるのか?」 【王神:ディージャード=アルベラン】 「お主ら、一体どこでそのような力を得た?」 【クュルティン】 「何を言う、貴様が私を捕らえていたにしてはおかしな質問だな?あの状態でどうやって強くなれと言うのだ?」 【ディージャード】 「ならばその力はなんだ?千年前から隠し持っていたとでも言うのか?」 【クュルティン】 「言ったはずだ!貴様が知る必要は……ないと!!」 “憎鎖(メーザ)” 【破壊神:クフィトラ】 「我々が戦います」 “火爆(エーファ)” 【クュルティン】 「凄まじい威力だが私の前では無力と知れ」 “能力無視(シュルフモンド)” 巨大な炎に包まれた玉を一瞬で掻き消した 【クュルティン】 「私が無敵だとでも言いたそうな顔だな?ディージャードよ」 【ディージャード】 「このような能力を持つ者などあってはならない!」 【クュルティン】 「それもそうだ。だが貴様が私に与えたようなものだ!私が持つ憎悪そのものの表れだと思ってくれ」 【ディージャード】 「クフィトラ、下がるがよい」 【クフィトラ】 「なりません!ディージャード様!我らにお任せを!!」 【ディージャード】 「どうやら奴の能力によって完全にお前の能力が消されている。恐らく他の者でも同じ現象が起こるだろう。だが私ならば相殺できるかもしれん」 【クュルティン】 「相殺だと?笑わせるな!!貴様ごときが私の上に立つことなど許さん」 【ディージャード】 「私の全力を受けよ」 “導光(ニルプス)”! レイスが放つよりも遥かに眩く大きな光が全ての邪神たちに放たれた 【クュルティン】 「この鬱陶しい光を私の前で放つな!!」 “能力無視”! クュルティンの憎悪が導光とぶつかるものの能力を掻き消すことができない 【クュルティン】 「この私が貴様なぞに負けているだと……?お前たち!私に力を貸せ!」 【創邪神・邪神】 「はッ!」 全ての邪神たちがクュルティンに力を送る 【クュルティン】 「力を得ても押し返されるだと!?此奴……!」 シュッ 【堕神:レイス=アルベラン】 「クュルティン様、勝手ながら私も参戦致します」 【クュルティン】 「よくぞ来てくれた!お前はこれを止める方法を知っているか?」 【レイス】 「今の私ならば止めることが可能でしょう、御覧ください」 “能力隔離(シュルフィフ)” ディージャードの放つ導光が弾かれた
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加