忘却の子ノ神ー序章ー

14/15
前へ
/58ページ
次へ
【獄国の闇:クュルティン】 「ついに……ディージャードを我が手中におさめた!ふはははは!!」 【???】 「お待ちなさい!クュルティン」 【クュルティン】 「ん?貴様は確かディージャードの妃か」 【王妃神:エクリア=アルベラン】 「元に戻しなさい!貴方の身勝手な行動は世界を滅ぼします」 【クュルティン】 「では私を止めてみせろ!できぬだろうがな!」 【エクリア】 「やはり貴方はあの時消すべき存在だった」 【クュルティン】 「忌々しい連中だ。その能力を存分に私に活かしてもらうぞ」 【エクリア】 「させない!」 “能力封印(シュルフガント)” 紅い光がクュルティン目掛けて向かっていく 【クュルティン】 「残念だ」 “能力無視(シュルフモンド)” 【エクリア】 「くっ……!」 【クュルティン】 「その能力は厄介だが、私に勝る覇気が無ければ貴様程度では封印することなど到底できぬ」 【エクリア】 「シン、レイス……貴方たちまで救えない母親でごめんなさい……それでも私は負けない!」 【クュルティン】 「お前たちの時代は終えた、これからは私が王となろう」 “支配ノ刻(ムルフダール)” 【エクリア】 「…!?いやぁぁぁぁぁッ!」 エクリアは闇に包まれて堕神した 一方で聖界(シュロティ)に辿り着いたシンたちは全速力で駆け抜けていた 【王神の子:シン=アルベラン】 「ファージャック、禍々しい力がこっちに向かっている!気付かれているぞ!」 【仙神:ファージャック=トレオンス】 「わかっておる、もしもの時はお主だけでも逃げるのじゃ」 【シン】 「くっ……!ケルディのやつ、やられちまったのか」 【ファージャック】 「今は集中するのじゃ、ここを抜ければ仙人道(ナンジョフ)に着く」 【???】 「この世界の管理者である私を忘れるとは何事か、お主たち」 【シン】 「あれは……シトラか?」 【神聖王堕神:ルトラ=ヴァヴィリー】 「否、私は“ルトラ=ヴァヴィリー”である。ここからは逃がさぬ」 【ファージャック】 「厄介じゃのう、此奴に構っている暇はないぞ!シン殿」 【シン】 「そうは言っても聖界の守護神だぞ?簡単には抜けられない」 【???】 「ここは私が引き受ける、行ってくれ!」 【ファージャック】 「貴方はヒュトロス殿!?ご無事でしたか!」 【結界神:ヒュトロス】 「敵の攻撃から間一髪逃れたが、状況は変わらない。だがお前たちを既に逃す準備は整っている、行ってくれ」 【シン】 「助かったぜ、ありがとな!ヒュトロス」 【ヒュトロス】 「世界が掛かっている、頼むぞ」 ギギギッ ルトラの雰囲気が変わり始めた 【神聖本堕神:シトラ=ヴァヴィリー】 「我の邪魔をするな、下級が!我“シトラ=ヴァヴィリー”の脅威を教えてやる」 【ヒュトロス】 「その下級に貴様は足止めを喰らうんだよ!」 【シン】 「頼んだぜ」 シンとファージャックは再び全速力で走り抜けた
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加