『反乱軍』

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シンと源一は階段を降りていくと大きな市場を見つけた 【音瀬源一】 「ここが私と仁介たちが築いた地下だ」 【シン】 「凄い!こんなに多くの人たちが暮らしているだなんて!」 【???】 「親父、戻ったか」 【源一】 「あぁ……本当に予言の子が見つかってな、連れてきた」 【音瀬響鬼】 「そうか、この子がおふくろが言っていた例の救世主か。俺は“音瀬響鬼(おとせひびき)”だ、よろしく頼む」 【シン】 「はい、僕はシンと申します」 【響鬼】 「驚いた、日本語が話せるのか」 【源一】 「全く何者なのかがわからぬが、確かに只者ではないのはわかるだろう?」 【響鬼】 「そのようだな。よし、坊主ついて来い」 【シン】 「坊主じゃない、僕はシンだよ!響鬼おじさんは源一おじさんの子どもなの?」 【響鬼】 「そうだ。ちょうど俺の息子もお前くらいに歳若い小僧だ。紹介してやる」 【源一】 「では響鬼よ、シンのことは少し任せるぞ。軍編成においては後ほど伝える」 【響鬼】 「了解した。行くぞシン」 シンは源一と離れて響鬼の元について行った 【響鬼】 「戻ったぞ、律人と鳴貴はいるか?」 タッタッタッタ 【音瀬律人】 「いるよ親父、どうかした?」 【音瀬鳴貴】 「いるぜ」 【響鬼】 「紹介する、この子どもが予言されていた子どもだ」 【シン】 「はじめまして、シンと言います!」 【律人】 「へぇ!同い年くらいの見た目じゃないか!俺は“音瀬律人(おとせりつと)”だ。よろしくな!」 【鳴貴】 「俺は“音瀬鳴貴(おとせなるき)”、コイツ強いのか?親父」 【響鬼】 「さぁな、早速実力を見せてもらおうか、シン」 【シン】 「えぇ?僕戦ったことないよ!」 【鳴貴】 「なに!?本当にコイツが救世主なのか?」 【律人】 「ひとまず組み手をすればわかるんじゃないかな」 【響鬼】 「ついて来いシン、訓練場に行くぞ」 【シン】 「わかった」 四人は訓練場へ向かうとそこは物凄い広く多くの人々が修練に励んでいた 【シン】 「すっごい……!なんて人の数だ!」 【響鬼】 「ここで明日の反乱に備えてずっと修行させていた。シンも明日から戦うならば少しでも強くなれ」 【鳴貴】 「んじゃ早速、俺と戦おうぜ?シン」 【シン】 「どうやって戦うの?」 【鳴貴】 「そりゃお前、戦いって言ったらこうだろうが……よっ!」 バシュッ 鳴貴は右手の拳をシンの腹に当てて命中させた 【シン】 「ぐはッ!」 【鳴貴】 「お前隙だらけにも程があるぜ、そんなんじゃすぐに死ぬぜ?」 【シン】 「い……痛い……!」 【鳴貴】 「そりゃそうだろ?防御もせずに無防備で殴られやがって…防衛本能も無いのか?お前には」 【シン】 「でも、今のが戦いなんだね、この拳を使って殴るなんて今までしたことがなかったよ」 【鳴貴】 「拍子抜けだな、こんなやつが戦えるわけ…!」 シュッ バシュンッ! 【鳴貴】 「ぐはっ!」 シンは凄い速さで鳴貴の腹を殴った 【鳴貴】 「な……なんだ今のは!?」 【シン】 「鳴貴も隙だらけだったね!無防備だったから、殴らせてもらったよ」 【律人】 「親父……見たか?」 【響鬼】 「あぁ、初心者の動きとは思えん速さだ」 鳴貴はしばらく地面に足をついたまま立ち上がれなかった
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