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【反乱軍-総団長-音瀬源一】
「では皆の者!これより部隊を分けて進軍せよ!」
【反乱軍】
「おぉぉぉぉぉッ!」
ドドドドドドドドッ
早朝七時にて反乱軍の進軍が開始し辺りには大きな音が響き渡った
【人々】
「なんだい?この音は」
【人々】
「あれは…帝国軍か!?」
【人々】
「こんな大勢で来るのか?」
【人々】
「あの旗を見ろ!あれは帝国軍の旗じゃないぞ!」
反乱軍の旗は三日月が描かれた青い旗だった
【人々】
「どこの国の軍隊だ?」
【人々】
「大変だよこりゃ」
【人々】
「けどよく見たらあの軍隊、皮の防具じゃないか?」
【人々】
「本当だ、もし反乱軍ならあんなので正規軍に勝てるわけがない」
多くの窓辺から人々が反乱軍の進行をまじまじと見ていた
一方、帝国軍基地では…
【神聖日本帝国軍-中将-佐藤伊久間(さとういくま)】
「仁介、動いたようだ」
【神聖日本帝国軍-大将-佐渡仁介】
「来たか…下の連中には反乱軍を殺さず拘束するように伝えてくれ」
【佐藤伊久間】
「了解」
【佐渡仁介】
「弥彦はいるか?」
【神聖日本帝国軍-曹長-禅豪寺弥彦(ぜんごうじやひこ)】
「ここにいる」
【佐渡仁介】
「お前は有澤を見張っておけ、恐らくアイツが一番厄介だからな」
【禅豪寺弥彦】
「了解した」
シュッ
帝国軍は動き出した
【神聖日本帝国軍一等兵】
「ご報告致します!街中に反乱軍と思わしき部隊が現れました!」
【神聖日本帝国軍-軍曹-守寺俊徳(もりじしゅんとく)】
「なに?反乱軍だと?規模はどれくらいだ?」
【一等兵】
「それが…数千を越える軍隊だそうです」
【守寺俊徳】
「昨日今日でそんな数が集まるとは思えんが?」
【一等兵】
「しかし、通報によれば多くの部隊が進軍していたとの情報がたくさん寄せられております」
【守寺俊徳】
「ならば敵国の軍隊だろう、久々に楽しめそうだ」
今度は別の一等兵が現れた
【一等兵】
「報告致します!東京二十三区内周辺にて三日月の描かれた青い旗を掲げる行軍部隊が確認されたとのことです!」
【守寺俊徳】
「三日月だと?一体どこの軍隊だ?」
【一等兵】
「正体は不明、軍隊のほとんどは皮の防具を装着しており、甲冑ではないとのことです!」
【守寺俊徳】
「奴らいつからそのような準備を行なっていたというのだ!?だがもしも反乱軍ならば、我が帝国軍に裏切り者がいるかもしれんな」
【上等兵】
「その可能性はあり得ます」
【守寺俊徳】
「まぁいい、俺は殺しが楽しめればそれでいい!」
そして三人目の一等兵が現れた
【一等兵】
「ご報告致します!先程、佐藤伊久間中将から報告を承りました。帝国軍は直ちに反乱軍を鎮圧し拘束せよとのご命令です」
【守寺俊徳】
「なに?拘束だと?天皇陛下がそのようなことを命じる筈がない!やはり裏切り者は上層部である可能性が高い、すぐに江東(こうとう)区にいる子貴族の男爵に連絡せよ」
【一等兵】
「はっ、どのように連絡致しますか?」
【守寺俊徳】
「帝国軍には裏切り者がいると伝えろ、我々が新宿区に向かうことも伝えておけ。あのお方であればすぐにこちらに来るはずだ」
【一等兵】
「承知致しました」
【守寺俊徳】
「報告が済み次第合流せよ、我が軍は新宿区に出撃し反乱軍を鎮圧し処刑する」
【一等兵】
「はっ!」
守寺はすぐさま帝国軍部隊を派遣した
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