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ーー帝国軍基地
【神聖日本帝国軍-上等兵】
「有澤伍長、反乱軍の件についてですが…上層部からは反乱軍を拘束し迅速に捕らえよとのご命令です」
【神聖日本帝国軍-伍長-有澤華蓮(ありさわかれん)】
「拘束?あり得ないわね、敵はもはや軍隊規模だというのにどこに収容するつもりかしら」
【上等兵】
「どう致しますか?」
【有澤華蓮】
「ひとまず従いましょう。私たちは渋谷区で待ち構えるわよ」
【上等兵】
「はっ!」
ーー帝国軍基地
【神聖日本帝国軍-兵士長-宮本源三(みやもとげんぞう)】
「此度の反乱、前もって準備されていたか…。ならば、これを事前に他所に伝えられるのはうちの大将くらいか。…生きておるのだな?“源一”よ」
【上等兵】
「宮本兵士長、如何なさいますか?」
【宮本源三】
「ワシらは港区に出陣せよ!敵に遭遇したら拘束、あくまでも殺しはせんように」
【上等兵】
「はっ!」
【宮本源三】
「久々にワシも楽しませてもらうとするか」
帝国軍は次々と部隊を派遣した
【神聖日本帝国軍-大将-佐渡仁介】
「さて…俺たちは守寺を見張る。伊久間、奴はどこに向かった?」
【神聖日本帝国軍-中将-佐藤伊久間】
「新宿区の方だ。何かあればすぐに止めよう」
【佐渡仁介】
「あぁ、ひとまず俺たちも出陣するぞ」
【佐藤伊久間】
「了解」
シュッ
仁介たちは早急に帝国軍を派遣した
ーー新宿区
【シン】
「律人、帝国軍基地はどこにあるの?」
【反乱軍第二指揮-副班長-音瀬律人】
「中央区“銀座”だ。だが俺たちは品川区周辺に向かって民の扇動を行う役目だ」
【シン】
「そうなんだね」
【???】
「君たち、俺たちも混ぜてくれないか?」
【シン】
「ご、ごめん…えっと、君は?」
【反乱軍第二指揮-副班長-月影千逸】
「俺は“月影千逸(つきかげせんいつ)”、こっちは“嶺霞陽華(みねかすみようか)”だ」
【音瀬律人】
「俺は“音瀬律人(おとせりつと)”でコイツは“シン”です」
【シン】
「よろしく、千逸!陽華!」
【反乱軍第二指揮班-補佐-嶺霞陽華】
「あなた慣れ慣れしいわね、一応歳上なんだけど?」
【律人】
「すいません、陽華さんで良いですか?」
【嶺霞陽華】
「呼び捨てでいいわよ、ただ何となく態度がシャクに触っただけ」
【シン】
「ごめんなさい」
【月影千逸】
「まぁ許してやってくれ、この子たちもまだ中学生だし」
【陽華】
「そうね、でもなんでこんな若いのが班長になれたのかしら?」
【千逸】
「君は聞いていなかったのか?彼は予言の子本人だよ」
【陽華】
「えっ?この子が?そうは見えなかったわ」
【律人】
「とにかく陽華さん、千逸さん、よろしく」
【千逸】
「とりあえず、不甲斐ないかもしれないけどよろしく頼む」
【陽華】
「ええよろしく。貴方たちが期待以上の実力であることを祈るわ」
【千逸】
「まぁそうイジメてあげるなよ、彼らだって実力があるから選ばれているんだから」
【陽華】
「それもそうね、今後はお手並み拝見といきましょ」
【律人】
「ところで二人は今までどこで修練していたのですか?俺は貴方たちを見たことがない」
【千逸】
「気付かれたか…まぁ俺たちは新参者みたいなものでな、直前に加入したばかりなんだよ」
【陽華】
「どうする千逸?この子たちに話す?」
【千逸】
「いや、時期に分かるだろう」
【律人】
「??」
【千逸】
「俺たちの事はいずれ話す、だが今は…隠れている敵に集中した方が良さそうだな」
近くには帝国軍が潜んでいた
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