『帝国反乱』

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【反乱軍第二指揮-副班長-音瀬律人】 「なに!?」 【???】 「おっと…バレちまったか、奇襲を掛けようと思ってたんだがな!」 【反乱軍第二指揮-班長-シン】 「だれ?」 【神聖日本帝国軍-上等兵-狩屋雅和】 「へっ、俺は“狩屋雅和(かりやまさかず)”上等兵だ!俺の軍と出会ったからには早速だが死んでもらうぜ?」 狩屋はいきなり攻撃体制に出た 特質能力 “速戦即決(そくせんそっけつ)-瞬撃ィィ!” ドシュッ 【シン】 「ぐはッ!」 シンの懐に入って腹部に一撃を与えた 【音瀬律人】 「シン!!」 【狩屋雅和】 「おい、どこ見てやがる?」 “速戦即決-連撃!” ドシュボシュバシュッ 【律人】 「ぐぁぁぁッ!!」 すかさず律人は身体に打撃を三回受けて飛ばされた 【反乱軍第二指揮-副班長-月影千逸】 「こいつ…速い!」 【狩屋雅和】 「おいおい…俺を誰だと思ってやがる?短期決戦が得意な俺の速度について来れると思うなよ!!」 【月影千逸】 「とはいえ…それはどうかな」 【狩屋雅和】 「何?」 シュッ 突然シンが狩屋の懐に入り込んだ 【シン】 「はぁぁぁぁッ!」 ボシュンッ! 【狩屋雅和】 「ぐはッ……!なんだと!?」 今度はシンが狩屋の腹部に一撃を与えた 【シン】 「ふぅ〜痛かったよ」 【狩屋雅和】 「ぐっ…おまえ、俺の一撃を受けてなんで生きてやがる?」 “高山流水(こうざんりゅうすい)-癒しの旋律” シリシリシリ… 律人の能力で二人の受けた傷を癒していく 【律人】 「悪いな…俺たちはただのガキじゃないんだ。……かなり痛かったけどな」 【狩屋雅和】 「ガキが…特質能力だと…!?」 【反乱軍第二指揮班-補佐-嶺霞陽華】 「少なくとも私たち以外にも扱える者は多いわよ?」 【狩屋雅和】 「あり得ん!軍人ですらなかった貴様らに、どうやって身に付けたというのだ!」 【律人】 「元軍人の親父に鍛えてもらってたんだよ!」 【千逸】 「とはいえ…その若さで能力を開花しているのは俺でも驚くところだがな」 【狩屋雅和】 「調子に乗るのもそれくらいにしておけ!お前たちごときが俺の能力に勝るはずがねぇ!」 “速戦即決-衝撃” 狩屋はシンの背後に移動して拳を構えた 【狩屋雅和】 「死ねぇぇぇぇッ!」 ガシッ 【狩屋雅和】 「なん…だとっ!?」 シンは狩屋の拳を受け止めた 【狩屋雅和】 「おまえ…なぜ俺の動きが見えてやがる!?」 【シン】 「もう見切ったよ」 【狩屋雅和】 「な…あり得ん!」 【嶺霞陽華】 「千逸…あの子、只者じゃないようね」 【千逸】 「あぁ、想像以上の実力なのは確かなようだ」 【狩屋雅和】 「あり得ん…こんなことは断じてあり得んぞッ!!」 【シン】 「次は僕の番だよ」 “精神集中(せいしんしゅうちゅう)-昇撃” 【狩屋雅和】 「ま、待て!」 【シン】 「待たないよ!」 ドンッッ! 【狩屋雅和】 「ぐはぁぁッ!!」 狩屋はシンの拳が顎に直撃して空高く飛ばされた バタンッ 【狩屋雅和】 「が……はっ」 狩屋の顎の骨はバキバキに折れて気絶した 【律人】 「凄いなシン!この短時間で相手の動きについていくなんて。それに特質能力まで!」 【シン】 「何となく使い方はわかってきた!」 【千逸】 「見事だな、敵は上等兵クラス…こいつらはかなりの鍛錬を積んでいる連中だ。それを二撃で倒しやがった」 【陽華】 「一体何者なのよ貴方?」 【シン】 「僕にもそれはわからない」 【千逸】 「とにかく…俺と陽華の出番なく初戦は勝利したな」 【神聖日本帝国軍】 「あ…あり得ん!速戦即決の狩屋上等兵が敗れた…!すぐに軍曹に連絡を入れるんだ!」 タッタッタッタ 狩屋の部下たちはその場から撤退した
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