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【王神の子:シン=アルベラン】
「父上、無事ですか?」
【王神:ディージャード=アルベラン】
「シンか、何が起こっている?」
【シン】
「はい、邪神と名乗る敵軍が聖界(シュロティ)、天界(チャヂョドゥ)、神界(ムルフガ)もろともに進軍してきました。俺は兄上を探しながら交戦しましたが、軍の強大な力の前になす術なく撤退致しました」
【ディージャード】
「私も既に強力な神々を揃えている、神界にはヒュトロスを派遣した。敵軍が何者かは未だ把握できていないのか?」
【仙神:ファージャック】
「それについては私が説明致しましょう、ディージャード様」
【シン】
「……ファージャック!無事だったか!」
【ファージャック】
「はい、しかし事態は深刻でございます。
あの獄国に幽閉していたクュルティンが脱獄し
邪神なる者たちを創造して進軍しておるのです」
【ディージャード】
「やはりか」
【ファージャック】
「さらには途中、レイス殿とヒュトロス殿が参戦しましたが、両二名ともクュルティンの能力の前に敗れました」
【ディージャード】
「我が息子レイスとヒュトロスが敗れただと……?」
【シン】
「そんな!?兄上が負けただと?」
【ファージャック】
「ワシはとっさにヒュトロス殿の能力でこちらの世界に飛ばされましたが、間もなく敵軍が侵攻してくることでしょう」
【ディージャード】
「そうか……。ではシン、ファージャック、お主たちに託したいことがある、心して聞いてくれ」
【ファージャック】
「なんでございましょうか?」
【ディージャード】
「私は王神として二千年以上もの間この世界を管理してきたが、危機的状況を感じている。
そこでお主たちにはこの戦線から離脱してもらう。私がこの世界を乗っ取られる前に、最後の希望を残さなければならない、それを承知してくれぬか?」
【シン】
「もちろんです」
【ファージャック】
「承知致しました。この命に変えましてもシン殿と世界を救い出します!」
【ディージャード】
「お主たちが無事であることを祈る」
【シン】
「父上、俺は必ず兄上も父上も救ってみせます、どうかそれまで耐えてください」
【ディージャード】
「頼もしい息子だ。ではファージャック、頼むぞ!」
【ファージャック】
「ははッ!」
【ファージャック
「行きましょう、シン殿」
【シン】
「あぁ、敵に気付かれないように慎重に移動する!」
シンとファージャックは隠密に行動して移動した
【ディージャード】
「シン……父を許せ。私はとんでもない過ちを残していくかもしれぬ」
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