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シンとファージャックは“王神界(ドゥルフガ)”から神界(ムルフガ)→天界(チャヂョドゥ)→聖界(シュロティ)→仙人道(ナンジョフ)へと向かう為全力かつ隠密な速さで移動していた
【王神の子:シン=アルベラン】
「くそ……神界も天界もまるで獄国(ムニヂエガ)みたいな景色になっちまってやがる!」
【仙神:ファージャック=トレオンス】
「シン殿、もし敵に遭遇してしまった場合は構わずワシを置いて突き進んでくれ」
【シン】
「なに?そんなことできるわけがないだろ!」
【ファージャック】
「ワシはともかく“下界(シュグジャラート)”にはエネア殿が居られる。大地の女神に会えば姿を完全に隠すことくらいはできるじゃろう」
【シン】
「ふざけるなファージャック!仲間を見殺しにできるわけがないだろ!」
【ファージャック】
「よいかシン、これはもはや世界の命運が掛かっておると知れ!ディージャード様がワシら二体を残した意味を理解するのじゃ」
【シン】
「わかっている……だがこんなところでお前を失うわけにもいかないだろ」
【ファージャック】
「だからこそじゃ、お主がワシを想うならばたった一体でも今は生き延びるのじゃ。よいな?」
【シン】
「わかったよ、だが俺は必ずお前の元にいつかまた戻る」
【ファージャック】
「それでよい」
すると突如二体の元に影が現れた
【???】
「ドコヘユク」
【シン・ファージャック】
「!!?」
影は姿を現す
【???】
「オマエラハ、ナニモノダ」
【シン】
「なっ!?なんだこいつは?」
得体の知れない存在が現れた
【ファージャック】
「行けシン殿!明らかに此奴は見たことがない異質な存在じゃ、ワシが何とかする」
【シン】
「くっ……!わかった。頼むぞ!」
【???】
「マテ」
“憎鎖(メーザ)”
【シン】
「ぐッ!くそ、離せ!」
【???】
「ダマレ、オマエタチ ツカマエル」
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