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忘却の子ノ神ー序章ー
ー神界(ムルフガ)ー
はぁーッ!はッッ!はッ!
とりゃーッ!
ふあッ!!
【アランディム神王子:ケルディ=アランディム】
「どうした、そんなものか?シン」
【王神の子:シン=アルベラン】
「うるせぇ!すぐに追いついてやらぁッ!!」
【ケルディ】
「フンッ、その粋だ」
はぁぁぁッ!!
スーッ
【アランディム神王国従者】
「ケルディ神王子、お迎えに上がりました」
【ケルディ】
「ん?もうそんな時間か……。悪いがシン、また今度相手をする」
【シン】
「あっ!ちょっとまてよ!!まだ勝負は終わって…」
ゴツン!!
【ケルディ】
「しつこいぞシン、また今度だと言ったらまた今度だ!次に会う時はもう少し強くなっていてくれると助かる」
【シン】
「なっ!俺が弱いって言いてぇのか?」
【ケルディ】
「そう言っているんだ。それじゃあな!」
サッサッサッサッ
【シン】
「ちっ、行っちまいやがった」
【仙神:ファージャック=トレオンス】
「むっはっは!シン殿、相変わらず“アランディム神王国”のケルディ神王子にゲンコツをもらってるようじゃのう!」
【シン】
「なんだよ……ファージャックか」
【ファージャック】
「なんだとはなんじゃ!この仙神ファージャックが久しぶりに会いにきたというのに」
【シン】
「アンタも暇なんだな?」
【ファージャック】
「失礼なやつじゃな!仙人道はフレドリックに託してきたのじゃ」
【シン】
「そうかよ!……で、アンタは何しに来たんだ?」
【ファージャック】
「実はな、お主を今日からワシが鍛錬するように言われておったのじゃ」
【シン】
「ん?誰にだよ?」
【ファージャック】
「なぁに、レイス殿じゃよ」
【シン】
「な、なんだと!?……兄上がなぜ俺を」
【ファージャック】
「お主、まさか気付いておらんのか?
今年はお主が成神を迎える年なのじゃぞ」
【シン】
「あれ……そうだっけ」
【ファージャック】
「呆れたやつじゃ、とにかくワシはお主の元で鍛えるつもりじゃから、覚悟せい!」
【シン】
「へっ、望むところだ!」
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