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「じゃあ、おやすみなさい!」
エスカレーターを上り切り、それぞれの乗り場へ向かう前に私は極力明るく挨拶をした。
酔いが醒め始めているので少し意気込みが必要だった。
名残惜しいのは……
私も同じ。
私は一度布川さんに背を向けると、
振り返らずに三番ホームへ向かった。
彼とは
上司と部下のいい関係のままでいたい。
今のこの関係を壊したくないから……
それ以上は望まない。
望んでは……
ならないのだ。
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