926人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
「わかったって、南田さんそれでもいいの!?」
周りが必要以上に焚き付けようとするも、
南田さんは涼しい顔で「何が?」とでも言いたげだった。
彼女の対応が冷静だったこともあり、朝のミーティングは延びることなく時間通りに終了した。
その日の定時後のことだった。
私はみんなよりも一足遅くロッカールームに行くのが日課で、
終礼の後は少し残った仕事と明日のスケジュールを確認する時間に当てていた。
いつも通りにみんなが一斉に部屋を出て行く中、
珍しく南田さんが秘書室に残った。
私は一度彼女を見たものの、すぐに視線を手元に戻した。
最初のコメントを投稿しよう!