二度目の異動

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「君は今、不安でいっぱいだろうけど、実は私はそれほど不安じゃない」 社長はゆったりとした笑みをたたえて言った。 「徳島君が社内でなんて言われているか知ってるね?」 「『社長の右腕』……ですか?」 「それだよ。誰が言い出したか知らないが、大袈裟に言っているわけでも何でもない。彼なしでは私は何もできないほど、私は彼を信頼している」 社長にここまで言わせてしまう徳島部長は いったいどんな人物なのだろう。 私には冷たい視線で不敵な笑みを浮かべた彼しか頭に浮かばず 社長の言葉と彼がすんなりとは結びつかなかった。
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