二度目の異動 -2

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雑用をこなしながら単純作業を全(マット)うした異動初日は なんとか無事に終わろうとしていた。 予定はないにしろ、 明日からは連休が始まるのだ。 別に楽しみにしていたわけではないけれど、 一時的にでもこの状況から抜け出せる理由になるならば、 連休が待ち遠しくなってしまうのも事実だった。 終礼になると、 徳島部長は私の異動には一言も触れず、 淡々とした口調で連絡事項を述べた。
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