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すると、部長が鋼鉄の表情を崩した。
「真っ赤な顔して何を弁解するのかと思ったら、君が言いたいのはそこか……」
「ち、違います。ただ、誤解されたままなのが嫌だっただけです」
言葉にも力が入って両手を強く握りしめていた。
「そうか……」
部長がそう呟いたのを私は上手く聞き取れなかった。
それよりもその後の部長の笑顔の方が気になった。
「君が誰と寝ようと俺には関係ない。
話は終わりだ。仕事に戻るぞ」
部長がそう言ったところでエレベーターが到着した。
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