853人が本棚に入れています
本棚に追加
「そ、そんなことありません!」
私は否定したけれど、部長の目つきは変わらなかった。
そのうちに午後の始業の予鈴が鳴ってしまい、
「始まるぞ」と言った部長が小泉さんにそのままお札を押しつけた。
「ありがとうございます。都合がついたら来てくださいね」
彼女は部長に念押ししてそれを受け取った。
「さーて、お楽しみまでもう少し、がんばろー!!」
「おー!!」
部長のカンパでさらにテンションの上がった経理部一同は、エンジンを全開に吹かしながら午後の仕事に取り掛かった。
最初のコメントを投稿しよう!