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明るい部屋で目が慣れてくると、部長の口元に小さな傷があるのに気付いた。
「部長、それ……」
私は部長に近付きながら自分の唇の端に触れた。
すると、部長は何のことを言われているのか気付いたらしく、「何でもない」と私から顔を背けて言った。
私は慌てて部長の正面に回り込み、部長の顔を下から覗き込む。
「何でもないって……もしかして、それ、あの人が!?」
私がそばに来たので部長は手で口元を隠そうとする。
私は思わず部長の手を取った。
「見せてください!」
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