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部長が笑う。
会社では全く見せない表情にいちいち戸惑うのは単に見慣れていないせいだろうか。
「君が酔うつもりか?」
「そうじゃありませんけど、喉が渇いてて……」
私は言葉を繋ぐ代わりにもう一口ビールを飲んだ。
「君は酔ったらどうなる?」
「私ですか……?」
部長はそうだと言う代わりに、視線を私に向けたまま自分も缶ビールに口を着けた。
「私は……」
私は言いかけて、ソファで姿勢を正して座り直した。
「私は眠くなっちゃいます」
そして、ゆっくりと瞬きをした。
「部長も、そこそこにしておかないと、明日、仕事行かれるんですよね?」
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