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ドアを背にして私は大きく息を吐き出しながらドアにもたれた。
あり得ない部長との掛け合いに、どこか興奮状態だった。
何度か深呼吸を繰り返し、静かにドアから離れてベッドに向かう。
さっきまで自分が寝ていたベッドだと言うのに、私は恐る恐る腰を降ろした。
つけっぱなしになっていたスタンドの明かりが部屋をぼんやりと照らしている。
寝室は余分なもののない、整理された部屋だった。
さっき部長本人と会話を交わしたことよりも
この殺風景な部屋の方が部長と一夜を共にすることを実感させた。
先程の部長は今まで私が見てきた部長とは別人のように思えた。
だって……
たくさん、
笑ってた……
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