開かれた扉

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ベッドに横になると、今度は薄らと眠気が襲ってくる。 まどろみに揺れながら、 私の口元が小さく微笑む。 部長…… お酒のせいか、良く笑っていた…… 部長が人前で見せたくない酒癖の悪さって…… このことだったのかもしれない。 酔ってしまったら、 普段は見せない笑顔を見せてしまう…… 何の確証もないけれど、 私はそう確信した。 私はクスリと笑うとベッドの布団を鼻の下まで引き上げて、 深く息を吸い込み全身の力を抜いた。 私が眠りに落ちたのは それからすぐのことだった……
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