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まさかと思いながら落ち着き始めた鼓動が再び乱れる。
すると、部長は肘を自分の膝に付き、顔の角度を変えて上目遣いに私を見た。
「なかなか鋭いな」
「鋭いって……。じゃあ、やっぱり違う理由が!?」
「まあ、いい。そのうちに教えてやる」
「え、今教えてくださいよ!」
「いや、また今度だ」
そんなの気になって仕方がない。
「今度って……。いつ教えてくれるんですか!?」
私は部長を軽く睨んで唇を尖らせた。
そんな私を尻目に、部長は「そうだな……」と考える素振りを見せ、
「今度君がここに来た時に教えてやるよ」
と、不敵な笑みを浮かべた。
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