過去との対峙

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顔なんてとても上げられなかった。 息も出来ないので声など出せない。 「安藤君……。さっきの様子が気になってたんだ。 一体……どうしたんだ?」 こちらは表情を見なくても心配そうにしているのが声色で伝わってくる。 だからと言って、もちろん、顔は上げられない。 徳島部長と布川室長。 二人が同時にこのタイミングで現れるなんて、 もはやそれは偶然ではなく…… ……必然だ。
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