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彼は私を頭の先から身体を撫でるように視線を下へ降ろしていった。
「ねえ、ヒミツを共有する者同士、昔を懐かしもうよ」
私は彼のその言葉で今からあの日の続きが始まるんだと確信した。
私はあの日、自らの意思で服を剥いだ。
下着まで外せなかったのは私の覚悟が足りなかったせいだ。
私はあの時、
彼女の生半可じゃない覚悟と決意を身をもって知った。
家族のために頑張る自分を演じる程度の私には所詮は無理なことだったのだ。
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