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私はその間、
目の前に広げられた自分の写真を他人事のようにぼんやりと見つめていた。
何もかも諦められたのかもしれない。
「ちょっと、ちょっと、勝手に困りますよ?」
ドアの方から慌てた声がした。
「どうやって入ったんですか?これって規則違反でしょう?部長だろうと、室長だろうと許されませんよ?」
その声に視点が揺らぎ、耳を疑った。
さらに息まで出来なくなった。
「許されないのはどっちだ?知らなかっただろ?緊急時のために俺を含めたほんの数人だけ知る解除法があるんだ。自分だけが特別だなんて思い上がるな」
張りのある太い声。
その声が動けないでいる私の背中から冷やかに言った。
「何をやってる?入室許可は出してないぞ」
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