眼鏡の向こう

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どうして…… こんな私を……? 頭の中に渦巻く疑問。 けれど、その答えを知るより先に 自分の気持ちが膨れ上がっていくのを 私は止めることは出来なかった。 唇の隙間から繋がる舌の先は 繋がりたくて…… ……結ばれたくて 言葉よりも顕著に想いを伝え合う。 その間にも 私の胸元を這う大きな手のひらのせいで、 私の唇からは時折妖しい声が零れ落ちる。 部長は私のか細い声を聞きながら 手のひらをさらに下に滑らせた。
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