眼鏡の向こう

23/25
前へ
/25ページ
次へ
「どうした?……どうして欲しい?……何が言いたい?」 部長は私の耳に熱い息を吹きかけながらそこにキスまで残していった。 「……言わなくても……わかるでしょう?」 私はシーツから手を離し、部長の首へ腕を回した。 彼の指先を濡らしていく自分に恥じらいながらも、わずかに脚を開いた。 彼の指先に私の全部を知られるのが怖いくせに…… 一方では 私のすべてを…… ……知って欲しかったから…… だってもう彼には…… 何も……隠さなくてもいいから……
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

675人が本棚に入れています
本棚に追加