675人が本棚に入れています
本棚に追加
「……部長も……すみませんでした」
私は小さな咳払いをして、乾いた喉から言葉を絞り出した。
「それは何に謝ってるんだ?勝手にここに来たことに反省はしてるのか?宇野君が報告に来てくれたからいいものの、それがなかったら俺も今、ここにはいない」
「宇野さんが……?」
「君の様子がおかしかったと言ってた」
私はその場に崩れるようにしゃがみこんだ。
彼女は私のことを気に掛けてくれた。
こんな……
私のことを。
彼女たちともっと一緒にいたかった。
一緒に仕事がしたかった。
だけど、
もうここにはいられないと思った。
最初のコメントを投稿しよう!