エピローグ

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「前に……教えてくれるって言ってましたよね?」 「何がだ?」 呼吸の整った私たちはベッドの中で寄り添ってやっと会話を始めたところだった。 「私を本社に連れて来た本当の理由」 「ああ、それか」 「本当は何なんですか?」 すると、部長はクスクスと笑った。 「言っても信じないだろうな」 「……信じられないようなことなんですか?」 「ああ、普通は信じない」 部長は鼻がぶつかりそうなほど近くで私を見つめた。 「……教えて下さい」 私もその目を見つめ返した。
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