番外編【私のヒミツ。彼の酒癖】

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待っている間は少しも落ち着かない。 部長とは今日一日一緒にいて、 つい先程まで一緒にいたのに…… 早く会いたいと思ってしまう。 それに、今夜は聞いてみたいことまであるのだから。 それから部長はほぼ宣言した時間通りにやって来た。 「待たせたな」 「いえ……大丈夫です」 私が返事をすると、部長はしばらく私を見つめる。 だから私は慌てて付け足した。 「男の人には……声、掛けられてないですし」 「なら、いい」 部長はその言葉で初めて顔を緩め、「行くぞ」と、言って私に背を向けた。 「……部長って……意外と心配性なんですね?」 私が部長の背中に言うと、 部長は…… どうやら聞こえないフリをしているのか無反応だった。
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