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◆◆ 「したくなる……?」 ……何を? と、聞き返しそうになったところで部長と間近で目が合った。 その瞬間に『何を』がわかってしまった。 私の頬が時差で赤く染まっていく。 一方、部長は涼しい顔でレジの前で胸元に財布を入れている。 向かいにはもちろん笑顔を向ける店員がいた。 私はその店員と目が合うとさらに顔の温度を上昇させた。 私はその場から一刻も早く立ち去りたくて、 部長の背中を何度か叩きながら出口に向かった。 「部長!!もうっ!人前でああいうこと、言わないでくださいよ!」 私は店の外に出るなり部長に言った。
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