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そして、そのまま部長を横目に盗み見る。
部長は私の右側。
私の定位置から見る部長の横顔は
機嫌がいいのか薄ら笑みを浮かべていた。
それは既に、会社では見せることのない表情だった。
私はその横顔を部長には気付かれないように控えめに見つめる。
通った鼻筋……
シャープな顎……
……端正な顔立ち。
南田さんに限らず、きっと……
モテるだろうな……
私がため息をつくのと部長が振り向いたのが同時だった。
「さっきから熱い視線を感じるんだが……
……誘ってるのか?」
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