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私の唇を見つめる部長の目が
まだ熱を含んでいるのがわかると、
それだけで私の身体がそわそわと落ち着きを無くす。
だけど、もう体力的に
……限界なのだ。
「部長……」
私は部長を呼んだ。
部長の気を逸らそうと思ったわけではないけれど、
ずっと……
気になっていたのだ。
「部長……お酒飲むと……いつもこうなっちゃうんですか?」
「こうって?」
「だから……こうですよ」
「こうって?」
「……したくなるって……」
だとしたら、
この酒癖は笑えない。
私は部長が外で飲むたびに心配しなければならないのだ。
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