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案の定、彼女に報告した時には、彼女は私が想像していたとおりの表情を見せた。
「さっすが安藤ちゃん!やってくれると思ってた!さーて、エステ行って、ネイルも行こっと!!」
どうやら彼女はその日のために、思い切り自分を磨くらしい。
私は彼女の言葉を聞きながら、こっそり視線を下に向け、自分の指先を見つめた。
普段から爪は磨く程度でネイルはしないし、エステに行くお金ももったいないと思ってしまう性質(タチ)だ。
このままでは本当に……
いや、そんなはずない。
けれど、そう強く否定できないのは
私がこの飲み会の話をしてからというもの、部長がこの話題に少しも触れようとしないので、私もいささか不安になっていたからだ。
それに加えて同じタイミングで……
私が月に一度の訪問者に見舞われたことにより
部長と……していなかった。
そのことが……
さらに不安を募らせていた。
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