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すると、部長が彼女の手を自分の腕からどけた。 「悪いな。俺の彼女は君みたいに口にはしないが、案外ヤキモチ焼きだったりするからな」 「……え!?」 私と南田さんは同時に部長を見つめた。 けれど、南田さんの向こうの他のメンバーまで動きを止めてこちらを見ている。 どんなに頑張っても顔の温度は自分ではコントロールできない。 部長の言葉に思い切り赤面して誤魔化しようがなくなりそうになると、 「部長……やっぱり彼女いるんですね!?」 と、宇野さんが注目をそちらへ引きつけてくれた。
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