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みんなが揃って私に顔を向けると、 「じゃあ、安藤君、頼んだぞ」 と、言って、朝礼を締めくくった。 「は……い……」 私の出遅れた返事は誰にも聞こえなかった。 「え?安藤ちゃん、いつの間に!?」 そう叫んだ宇野さんの言葉に連れられて、みんなが私の周りに集まった。 「そんな話があったなんて全然知らなかった!」 「まあ……確かに総務との交流ってほとんどないもんね。てか、経理ってあんまり他の部署とないし」 「だね。私なんて総務の人、ほとんど知らないし」 「ホント。ホント」 「あ、でも……」 みんなが顔を見合わせる。 宇野さんが部長の位置を確認して顔を突き出すと、小声で言った。 「総務といえば……南田さんいるじゃん」 みんなが「あっ」と、小さな声を漏らして頷いた。
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