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「そうだよ、だいたい、今まで南田さんのアピールに全く興味示してないんでしょ?」
「だったらないんじゃない?」
……そうだ。そうだ。
部長は彼女に興味がないはず。
私は心の中で大きく頷いた。
みんなの予想が私の望むものになってきたので安心していると、
「でもさ……」
宇野さんの笑いを含んだ前置きが飛び出した。
私は顔が引き攣るのを堪えながら悪い予感を膨らませる。
「お酒が入っちゃったら……わかんないじゃん!」
それは……
私が今、一番聞きたくないフレーズだった。
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