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◆◆◆ 「結局……私なんて、秘書室でも総務でも、経理でも……いらない人材なんですよね」 店に着くなり、彼女は愚痴をこぼしながら酒をあおっていた。 「私のことなんて誰も必要としてないんだわ」 そして、再びグラスに口をつけた。 彼女を連れて来たものの、もはや相談ではない。 「部長もそう思ってるんでしょ?」 しおらしい演技もどこかへ行った。 「経理部は安藤君が来てくれて手が足りている。総務で必要としているから君は総務に異動になった。ちゃんと、必要とされている」 「会社のことなんてどうでもいいですよ」 彼女が上半身を傾けて急に距離を縮めた。 「私は……部長に必要とされたい」
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