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「俺に彼女がいちゃ……意外か?」 「いえいえ、そんなんじゃないです!」 「そうですよ。むしろ逆ですよ」 「そうそう、みんなで部長の彼女ってどんな人だろうって話してたくらいですから」 ホッとしたのも束の間、手のひらには冷や汗が滲み出す。 「部長の彼女って……やっぱり、超美人でナイスバディで頭もよくて、完璧な人ですか!?」 宇野さんはここぞとばかりに身を乗り出して部長に迫った。 興奮気味に早口に捲し立てる宇野さんとは逆に、部長はクスクスと笑った後、真顔になって返事をした。 「全然」
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