第3章 陽月、鬼と会う

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近「俺の友人でここ新撰組の副長をやっている奴でな。本当は良いやつなんだが…」 沖「怒りっぽいんですよ!だから鬼です。」 近藤が話しているのを遮って沖田が話す。 陽「鬼さんなの?人じゃないの?」 斎「いや、そうではなく…」 陽「なら陽月の仲間~!陽月と一緒!」 近沖斎「はぁ!?」 陽月はピョンピョン跳ねながら部屋を飛び出て行ってしまったが、3人は、陽月が言ったことにしばらくの間固まっていた。 陽「鬼さん鬼さん土方さぁ~ん!陽月の前に出ておいで~!」 ?「誰が鬼だあぁぁぁ!!」 陽「ほよ?」 陽月は廊下に出ていたのだが、すぐ隣の障子がバンッと開いた。 そこには、まさに鬼のような顔をした男…土方が立っていた。 土「…あぁ?餓鬼じゃねーか。なんで餓鬼が屯所にいる。」 不機嫌な顔のまま土方は陽月に問うが、当の陽月は目をキラキラさせて土方を見ている。 陽「鬼さんだぁ~!!総司が言ってた鬼さんだぁ~!」 土「鬼じゃねぇ!!」 …新撰組鬼の副長に面と向かって鬼と言える子供は陽月だけであろう。 土「なんで屯所にお前がいる。どこから忍び込んだ?」 陽「陽月、忍び込んでないよ~?えーっと…総司と一が来いって連れて来られたの~。」 土「はぁぁ!?」
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