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ここは人間界の日本。
時代でいうと幕末だ。
陽月が生まれた日からひと月経った。
京の町を見下ろすように立っている御神木と呼ばれる木の枝に、陽月は座っている。
陽「人だぁ~!人がいっぱい~!楽しそう♪」
生まれた日からすくすくと育った陽月は、もう5歳くらいの姿になっている。
神は姿を変えることができるので
、陽月もやろうと思ったら大人の姿になれるのだが、めんどくさいのか子供の姿のままだ。
ただし、目立ってしまうのは嫌なので見られても大丈夫なように髪の色や瞳の色は黒に変え、着物姿だが。
陽「暇だなぁ。母様は旅に出てごごらんって言ってたし、これからどうしようかな~。」
独り言を言っていると、いつのまにか下がざわざわしている。
陽「ん~?」
陽月が下を見ると浅葱色の羽織の男達が御神木の下を通るところだった。
ざわめいていたのは町の人々で、羽織の男達を見ながらひそひそと話している。
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